多くの経営者の方が、売上を伸ばすときに、口コミ効果を期待します。
確かに口コミは、売上増加の非常に有効な手段の1つであります。
ただ、私は、盲目的に口コミ効果を期待するのは、危険な面があると思っています。
本ブログでは、口コミの効果について書いてみたいと思います。
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口コミ効果に過渡に期待するのは・・・?
集客に対して「口コミ」に期待する経営者の方は、多いと思います。
特に、独立・開業をされた方とお話をする際に、「どのように売上げを伸ばしていきますか?」と問いかけると、必ずと言って良いほど、「口コミ」と答えられます。
もちろん、「口コミ」は売上げを伸ばす手段として、非常に有益な手段であることは、疑いの余地がありません。
特に、「口コミ」は、紹介する側が、そのお店や商品に対して非常に好意的である為、紹介される側は、最初から好意的な先入観を持つため、非常に効果が期待できます。
しかし、売上げの増加を盲目的に「口コミ」に期待することに対して、私は以前から疑問を持っています。
「口コミ」を期待するには、当然ですが、「口コミ」をしてくれる顧客の存在が必要です。
来店してくれた顧客全員が「口コミ」をしてくれて、新たな顧客を1人ずつ連れてきてくれれば、売上げは、あっという間に増えていくでしょう。
しかし、現実は、「口コミ」をしてくれる顧客の割合はそんなに多くはないと言えます。
また、「口コミ」をするには、「口コミ」できる状況が必要です。
わざわざ、友人に電話をかけて、お店や商品の「口コミ」をしてくれれば、 いいのでしょうが(もちろん、一部にそういう方もいるでしょうが)、実際は、友人と食事に行ったり何らかの理由でコンタクトを取った時に、そのついでに、お店や商品の紹介をしてくれるのが現実ではないでしょうか?
となると、どんなに好意的な顧客であっても、「口コミ」をしてくれる機会は、そんなに多くはないのが、実情と言えます。
つまり、「口コミ」で売上げ増加を期待するには、どうしても、一定規模以上の顧客数が必要となってくるのです。
1人、1人が1年間に1人しか新たな顧客を紹介してくれなくても、そのような人が、 365人いれば毎日新たな顧客が増えていく事となります。
このような状況ならば、「口コミ」の効果が売上げ増加に寄与すると言えます。
顧客の絶対数を増やすことが必要です
しかし、「口コミ」を期待できる顧客が365人いるということは、その何倍、何十倍もの顧客数が必要なります。
逆に考えると、顧客の絶対数が少ない状態で、「口コミ」効果に期待するという事は、ある意味非常に危険なことと言えると思います。
ですから、様々な手段や方策を使って、まず顧客の絶対数を増やすことが重要になってくる思います。
繰り返しになりますが、「口コミ」効果を期待するには、顧客の絶対数が必要となってきます。
顧客の絶対数が少ない状態では、「口コミ」の効果は、限定的なものとなってしまいます。
もちろん、資金的に余裕があるのであれば、当初は、限定的なものであっても、一定期間後には効果が期待できます。
要は、そこまで資金的な余裕があれば良いのですが、もし資金的に余裕が無いと、「口コミ」の効果が期待できる状態になる前に、資金が続かなくなってしまうという結果になりかねません。
ですから、事業を安定化させるには、ある程度の期間に一定数の顧客が必要なってきますので、まず顧客の絶対数を増やすことが、最も重要なことだと思います。
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社会保険労務士 松本 容昌
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