こんにちは

「聞きやすい」「わかりやすい」「何でも聞ける」

15年の経験と実績に加え迅速な対応と実行力で、労働トラブルを防止し労務管理適正化を実現することで会社の更なる発展に貢献する

経営の安心・安定実現コンサルタント
松本容昌  です。
 
 
「時間外手当を法律通りに支払ったら、会社なんてやっていけないですよ。」

こんな言葉を、さも、当たり前のように言う経営者の方に時々出会います。

事業経営を行う上で、多くの重要な要因があります。

当然ですが、会社経営を行う上では、売上を増加させることが最も重要な要因と言えます。

売上が無ければ、事業経営を行う事はできません。

また、経営においては、売上増加以外にも、販売企画、資金調達、宣伝広告そしてこのブログのテーマでもある労務管理も重要な要因です。

どれも、事業経営を行う上で、欠かすことができないものです。

しかし、私は、経営を行う上で、これらよりさらに重要な要因があると考えています。

私は、経営を行う上で、最も重要な要因は、法令遵守であると考えます。

「法令遵守」、コンプライアンスとも呼ばれています。

世界最高のサービスでも、「眉唾もの」と思われてしまう

 
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少し前になりますが、食品の偽装問題がマスコミ等で大きく取り上げられました。

有名デパートや一流ホテルのレストランで、食材の名称を偽って、お客様に提供していて、世間から大きな非難を浴びています。

デパートやホテル側は、単なる表示誤りだったと主張しています。

こ食品偽装の問題で、世界最高級のサービスとして知られている、大阪の某有名ホテルの責任者は、「シェフのトレーニング不足が、この問題の原因である。」と悪びれもせずに言っていましたね。
 
 
私は、この発言には正直、驚きました。

このホテルの食品偽装の問題は、本来、芝エビを使うメニューにバナメイエビを代用していたのですが、シェフのトレーニング不足ということは、世界最高のサービスと言われているホテルが、「当ホテルでは、芝エビとバナメイエビの区別すら満足にできないシェフを使っているんです。」と世間に向けて言っていると同じなのです。
 
 
「偽装会社」というレッテルを貼られるより、シェフの責任にした方が、まだ良い、と思ったのかもしれませんが、お客様に対して、メニューに記載されているものを提供する、極々当たり前の事を守るというモラルが無かった、と言われても当然の事と言えます。

この問題となった有名ホテルは、顧客サービスや従業員の教育には定評があります。

多くの経営者が、このホテルのサービスや従業員への教育を手本としています。

私自身も、以前、このホテルの副支配人の講演を聞いて、大きな感銘を受けました。

しかし、どんなに、最高級のサービスを謳っても、メニュー通りの食事を出すことすらできないのであれば、「眉唾もの」とどうしても思わざるえません。

モラルや法律を守らないと、信用を大きく損ねてしまうのです。
 
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残業代を法律通りに支払ったら会社は本当に潰れる・・・?

 

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さて、最初に書きました、「時間外手当を法律通りに支払ったら、会社なんてやっていけないですよ。」ですが、実際、このように思われている経営者の方は、多いと言えます。

しかし、私は、本当に、この言葉を経営者の方には、口にして欲しくないのです。

と言うのは、私は、この言葉には、その経営者の方自身の経営に対する本質を表現しているからだと、考えているからです・・・。

法令を遵守しても利益を出すのが本来の姿

 
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時間外割増賃金の増加は、経営者にとっては、重要な課題です。

また、用も無く会社に残っている、いわゆる「ダラダラ残業」の問題もあります。

ですから、よく聞く言葉ですが、「法律通りに残業代なんて払っていたら、会社なんてやっていけないよ」という経営者の気持ちも理解できないわけではありません。

しかし、私は、この言葉は、経営者の経営に対する本質を表している言葉だと思っています。

ですから、経営者の方には、この言葉を使って欲しくないのです。
 
と言うのは、以前、「法律通りに残業代なんて払っていたら、会社なんてやっていけないよ」という経営者の方に、少し意地悪な事を聞いたことがあるのです。

「社長、法律通りに残業代なんて払っていたら、会社なんてやっていけない、とおっしゃいますが、残業代がいくらかかるから、やっていけないんですか?」

「いくらか、そんなものはわからないよ。」

「では、残業代をいくら支払わなければならないかもわからないのに、どうして、会社がやっていけない、ってわかるんですか?」

「それは・・・。」

きっと、嫌な事を言う社会保険労務士と思われたでしょうね(笑)
 
 
それはともかく、この経営者の方は、支払う残業代の額も知らずに、盲目的に「法律通りにやっていたら、会社はやっていけない。」と言っていたんです。

つまり、心の何処かに「法律通りにしなくても、仕方がないことだ」という気持ちを持っていたのだと思います。

だから、先程のような言葉が、出てくるのだと言えます。
 
ただ、実際に、法令遵守を実行しようとすると、多くの労力と手間、費用が必要となります。

また、法律自体が、実情と合致していない、と思うこともあります。

しかし、それでも、「法律通りにやらなくても仕方が無い」にはならないはずです。

法令遵守しても利益を出せる、そういう会社を目指すことが、本来の経営者の姿だと思います。
 
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いきなり100%を目指す必要はありません

 
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「法律通りにしなくても、仕方がないことだ」と思ってしまった時点で、思考は、その時点で停止してしまいます。

ところで、どんなに法令遵守の気持ちを持っていても、経営の状況等の理由で、現実的に無理な場合もあります。

しかし、そのような場合でも、100%は無理としても、現在の状況が30%としたら、まず何とか50%を目指す。

そのような姿勢を持つことが大切なのです。
 
以前、これは知り合いの税理士の先生から聞いたのですが、素晴らしい言葉があります。

「たとえ、うまくごまかせても、その額は、たかが知れているのです。実際、ごまかして得する額というものは、失うものと比べたら本当に些細な額なんですよ。」

冒頭にお話しした食品偽装問題で世間の批判を浴びた有名ホテルですが、芝エビをバナメイエビと偽らずに、正直に、バナメイエビと言っていたら、本当に経営に行き詰ったのでしょうか?

バナメイエビと偽って、結果的にどれ位得をしたのでしょうか?

この問題は、「法令遵守」という言葉の重みを今一度考えるべき問題だと実感しました。

本日もお読みいただきましてありがとうございます。
社会保険労務士 松本 容昌
 
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