長時間労働、大きな社会問題となっています・・・。

現在、国会では、残業時間の上限時間を80時間あるいは100時間にする議論がなされています。

電通の新入社員の痛ましい事件により、長時間労働の是正の動きが高まってきました。

私も娘を持つ親として、亡くなった社員のお母様のことを思うと本当に胸が痛みます。

ところで、長時間労働是正のために、残業時間に上限を定め、さらに罰則を設けること自体は、決して否定はしません。

というより、国の政策としては、そこまでが限界なのだと思います。

罰則を設けることにより、一定の効果も期待できるでしょう。

しかし、それだけで長時間労働の問題が、根本から解決するでしょうか?

ご存知のように、長時間労働の問題は、ここ最近の問題ではなく、長い間、日本が抱えてきた問題です。

私が、学生の頃は、「日本人は働き過ぎだ」と海外からも揶揄されたものです。

あれから、20年以上経過しています。

確かに、当時と比べれば、かなり改善されていますが、でも、今回のような痛ましい事件が起こってしまったということは、結局は、根本的な問題は解決されていなかったこととなります。
 
 
私は、常々、長時間労働の問題を解決するには、単に上限時間を規定するなど、特定の視点からアプローチするだけでは、絶対に解決できないと思っていました。

例えば、こんな視点から長時間労働を考えてみたいと思います。

一般的には、「長時間労働=悪」というイメージで考えられています。

確かに、その通りな面は、多々あります。


しかし、全ての人が、「長時間労働=悪」と考えているのでしょうか?

残業時間が削減されれば、当然、収入が減ります。もし、残業を前提に住宅ローンを組んでいる人は、素直に「長時間労働=悪」と思えるでしょうか?

また、働くことに生き甲斐を持っている人も数多くいます。

長時間労働は、健康面からみれば、「悪」となります。

しかし、だからと言って、働くことを生き甲斐と思っている人に、「もっと外の生き甲斐を見つけるべきだ」と言うのは、あまりに乱暴でしょう。
 
 
つまり、長時間労働の問題は、単に、「長時間労働=悪」といった単純な問題では片づかない、もっと複雑で根が深い問題と言えます。

ただ、1つ言えることは、長時間労働の問題は、決して労働者だけの問題では無いと言えます。

働くのは労働者だからといって、労働者に任せていては、絶対に解決しないでしょう。

むしろ、経営者が、リーダーシップをとって、会社全体の問題として取組んでいく必要があるでしょう。

以前、「残業時間を削減するには、どうしたらよいか?」を私なりに考えをまとめたブログ記事を書いていますので、お読みいただければと思います。
 
>>残業時間を減らすには
 
 
社会保険労務士 松本 容昌
 


 

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