【限定記事】効果的な企画会議の方法とは?

こんにちは

「聞きやすい」「わかりやすい」「何でも聞ける」

15年の経験と実績に加え迅速な対応と実行力で、労働トラブルを防
止し労務管理適正化を実現することで会社の更なる発展に貢献する

経営の安心・安定実現コンサルタント 松本容昌  です。

 

今回の限定記事は、少し趣を変えてお届けしたいと思います。

どの企業でも企画会議が、行われるかと思います。
 
 
新商品の開発や新たな販路開拓など企画会議には、新たなアイディア
や発想が必要となります。

しかし、いざ、新たなアイディアや発想を出そう、と言っても、良いアイディアや
発想というものは、なかなか出てくるものではありません。
 
 
ところで、アイディアや発想を考えるのは、
 
当然ですが、人間のです。
 
 
実は、この脳の仕組みや性質を利用することで、効果的に企画会議を行う方法が
あります。
 
これは、私が尊敬する経営コンサルタントの中井隆栄先生から教えていただいた
方法です。

中井先生は、脳科学を経営に生かす、という独自のノウハウをお持ちで、私もこの
企画会議のノウハウを聞いた時には、非常に感銘を受けました。
 
今回は、脳の仕組みを利用した、効果的な企画会議の方法をご紹介したいと思います。
 
 

心身の状況によって、脳が出す脳波は異なります。

 

「脳波」という言葉を聞いたことがあるかと思います。

脳波とは、脳の神経細胞から出る弱い周期性の電流のことです。

脳波にはいくつかの種類があり、心身の状況に応じて、出される脳波が違って
きます。

脳波には、ガンマ(γ)派、ベータ(β)派、アルファ(α)派、シータ(派)、デルタ(δ)派が
あります。(ちなみに、ネット等では、ガンマ派については、まだ未知なる波長ということで、

脳波に入れないサイトもありますが、ここでは、ガンマ派も含めておきます。)

 

そして、それぞれの脳波には以下のような特徴があります。

ガンマ派・・・怒りや興奮など強いストレス
ベータ波・・・軽い緊張やストレス状態 日常の生活は、このベータ波の状態だそうです。
アルファ派・・・リラックスし何かに集中している状態
シータ派・・・瞑想状態
デルタ派・・・熟睡状態

 

ところで、良いアイディアや発想が生まれる時は、徐々にアイディアや発想が出て
くるのでは無く、「突然、ひらめく」といった場合の方が圧倒的に多いかと思います。

これは、人間の潜在能力によるものです。

 

よく、

顕在意識を動かすのが左脳で、潜在意識を動かすのが右脳

と言われています。

 

となれば、

良いアイディアや発想を生み出すには、右脳を活性化する必要がある

ということとなります。

 

では、先程、ご紹介した脳波の中で右脳が最も活性化するのはどの状態なので
しょうか?

 

結論から言いますと、

脳波がシータ波の状態が、最も右脳が活性化します。

 

と言うことは、

脳波をシータ波の状態にすれば、良いアイディアや発想が浮かびやすい

ということとなります。

 

では、これをどのように企画会議と関連付ければ良いのでしょうか?

 

その前に、ここで潜在意識と顕在意識について少しお話ししたいと思います。

人間の意識には、大きく分けて顕在意識と潜在意識の2つがあります。

 

顕在意識は、私達が普段、「意識」と呼んでいるものです。

それに対して、潜在意識は、「無意識」と呼ばれています。

 

この2つの意識を比較すると、圧倒的に潜在意識の方が大きいのです。

最近の研究では、顕在意識は、潜在意識に対して、1%以下もしくは0.1%で
あるというように言われているそうです。

 

私達は、生まれてから、もの凄い量の情報を得ています。

 

しかし、私達は、普段は、それらを顕在意識として、本当に極々僅かしか使って
いないのです。

 

もちろん、記憶から完全に消し去られてしまうものもありますが、

多くの情報は、潜在意識として脳の中に眠っているのです。

 

例えば、

数秒前まで全く意識していなかったことを、突然、思い出した、

という経験は誰でもあるかと思います。

これは、何かに拍子で眠っていた潜在意識が呼び起こされたのです。

となれば、意識のうち、ほんのわずかでしかない顕在意識だけを使うより、膨大な量の
情報が眠っている潜在意識を使う方が、圧倒的に良いアイディアや発想が生まれる

可能性が高いこととなります。
 
 
 
つまり、

企画会議を効果的なものとするには、潜在意識をいかにして使うかがポイントとなるのです。

 

では、もう少し具体的にお話ししていきたいと思います。

先程、書きましたように、脳がシータ波の状態が、右脳が活性化され、アイディアが
出やすくなります。

 

しかし、通常、行われる会議では、

脳は、ベータ波の状態となっているのです。

 

脳がベータ波の状態は、軽いストレスを感じているため、意識としては、顕在意識が
使われている状態となっています。

つまり、

通常の会議では、脳の99%以上は使われず、わずか1%程度しか脳は、使われていないのです。

ですから、企画会議で、

「さあ、アイディアを出して下さい」

と言われても、なかなか良いアイディアや発想は生まれないのです。

さらに、その会議に社長や取締役が出席していれば、緊張度はますます高まり、
ますます顕在意識が強くなります。つまり、左脳が活性化されることとなってしまいます。

となれば、アイディアや発想が必要とされる企画会議において、心身が置かれるべき
状況とは正反対の状況となってしまうのです。

 


では、どのような方法で企画会議を行えば良いのでしょうか?

 

中井先生は、このような脳の仕組みを利用して、

企画会議は、2回に分けて行うことを推奨しています。

 

つまり、最初の会議では、

どのようなアイディアが必要なのか、その点だけをまず、社員に伝えるのです。

 

そして、1週間後等、一定期間後の次の会議で各自が、アイディアを持ち寄るのです。

ここで重要なポイントは、繰り返しになりますが、最もアイディアや発想が
生まれやすいのは、脳がシータ波の状態です。

日常の生活の中で、脳がシータ波の状態となるのは、入浴中、睡眠前後のボーッ
としている時、トイレの中、移動中、高速道路を運転中などが考えられています。

 

つまり、このような状態の時に、右脳が活性化され、良いアイディアが生まれやすいのです。

ですから、従業員には、このポイントをよく説明して、

意識的に脳がシータ波を出す状態をつくるようにしてもらうのです。

そうすることにより、これまでにないアイディアが生まれる可能性が高くなります。

そして、次の会議で各自のアイディアを持ち寄るのです。

このように脳の仕組みを利用することによって、企画会議を効果的に行うことができます。

 

ところで、少し余談になりますが、

脳がシータ波を出す状態で、右脳が活性化する、ということは、意外に皆さん経験されて
いるかと思います。

仕事で大切な事や友達との約束などを、突然、思い出すことがあるかと思います。

 

そんな時に、

「あ~、思い出して良かった!」

と思われますよね。

でも、よくよく考えてみると、何の前触れまなく、突然、物事を思い出すのは、すごく
不思議なことです。

ところで、このように物事を突然思い出す時は、朝起きてボーッとしている時や
お風呂に入ってリラックスしている時が多くありませんか?

仕事の大事な事や友達との約束などは、

顕在意識のでは忘れていても、当然、潜在意識の中にはあります。

ですから、朝起きてボーッとしている時やお風呂に入ってリラックスして脳がシータ波の
状態では、

右脳が活性化され潜在意識がより使われるため、このように突然、物事を思い出す、

ということが他の脳の状態より起こりやすいと言えます。

 

このように脳を仕組みを理解し活用することは、実は、ビジネスを行う上で
非常に役立つのです。

 

今回のブログは、中井隆栄先生著

「寝ている間も仕事が片づく超脳力」(幻冬舎)

を参考にしました。脳の仕組みをより詳しく知りたい方は、是非、お読みになってみて
下さい。
 
 
社会保険労務士 松本 容昌
 


 

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