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こんにちは

「聞きやすい」「わかりやすい」「何でも聞ける」

15年の経験と実績に加え迅速な対応と実行力で、労働トラブルを防止し
労務管理適正化を実現することで会社の更なる発展に貢献する

経営の安心・安定実現コンサルタント 松本容昌  です。

 

前回、退職金制度を導入する場合には、

退職金規程と退職金の原資となる積立をトータル的に検討する必要があると
お話しました。

 

今回は、実際に退職金の積立不足がどのような形で起こってしまうのかを
お話ししていきたいと思います

 

◆前回の記事はこちら
>>退職金制度について -1-

 

退職金制度は、規程と積立とトータル的に検討する必要があります

 

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では、今回は、具体的な例で退職金準備不足

についてみてみたいと思います

S社を例にしてみたいと思います。

 

S社は、社長が役20年前に独立して順調に業績を伸ばしてきて、現在、
従業員数12名(女子2名)の会社です。

さらに今後業務拡張を考えています。

 

会社がある程度の規模になってきたので、平成12年頃に従業員の福利厚生
の充実等をはかるため、退職金規程を作成し、その原資として中小企業退職

共済制度に加入し月々の掛金を8,000円積立てています。

 

現在のS社の男性従業員の年齢構成は

26歳・・・1名   28歳・・・2名   29歳・・・1名
30歳・・・1名   32歳・・・1名   33歳・・・1名
34歳・・・1名   35歳・・・1名   45歳・・・1名

となっています。

なお、S社では過去女性社員はすべて結婚退職しているので、ここでは、
男性社員だけを対象にしました。

 

S社の退職金規程によると60歳で退職した場合の退職金の算定方法は

退職時の給料×勤務年数率×功績利率 

 

となっております。

S社の退職金規程はごく一般的なもので、退職時の給料勤務年数とにより
大部分が決定されます。

 

 

実際に具体的な数字を当てはめて考えてみますと、退職時の給料が40万円で、
定年まで35年勤務し退職する従業員に支払う定年退職金の額は、(功績倍率は

特別功績があった場合に加算されますのでここでは無しとします)S社の退職金
規程による30年以上の勤務年数率は一律28となっていますので、よって支給

する退職金の額は

40万円×28=1,200万円  となります。

 

S社では、45歳の従業員以外男性社員全員が定年までに35年勤務する
可能性がありますので、S社では現在の従業員が定年まで在籍すれば、

35歳の従業員が60歳になる25年後からほぼ毎年1,200万円の退職金
を支払う可能性があります。
 
 
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では、現在積立てている中退共でどれぐらいカバーできるのかみてみると、

S社が中退共に加入した当時の利率は3%でした。

 

利率3%で月々8,000円を35年間積立てると、受け取ることができる額は、
約600万円です。

約600万円もの不足が生じることになります。

 

もちろん中退共といった制度を利用して退職金の100%を積立てる必要は
ありません。

 

支払い時に一時的な借入等により資金を調達すれば問題はありません。

 

しかし、業績が好調なときなら良いでしょうが、

必ずしも退職金支払い時に業績が好調とは限りません。

 

またS社の場合でみれば、ほぼ毎年600万円近くの資金を調達するのは、
現実容易なことではありません。

 

さらに、中退共の利率は現在1%に低下しております。

 

中退共は保険のように加入時の利率が最後まで適用されるのではなく、
掛金を支払うごとにその時点の利率が適用されます。

 

つまり、S社が今後積立てる分には3%ではなく1%の利率が適用されます。
と言うことは、このまま利率が1%で推移すれば、

将来の退職金不足額はさらに拡大することになります。

 

 

もし、S社が今後この不足金に対し何の対策も立てなければ、

将来、経営を揺るがす問題になることは間違いないでしょう。

 

では、なぜこのようなことになったのでしょうか?

 

これは、

退職金規程と退職金の原資の確保の問題を同時にトータル的に考えなかった結果といえます。

 

退職金規程は規程だけで作り、しかも、事業主が退職金規程作成に深く関与
することをせず、その内容を理解していなく、

原資の準備は、その当時の経営内容により積立額を決定してしまったため

 

と思われます。

 

せっかく退職金制度を確立してもこれでは、

会社は大きなリスク、しかも、相当深刻なリスクを抱えてしまった

だけになってしまったと同じこととなってしまうのです。

 

本日もお読みいただきましてありがとうございます。
社会保険労務士 松本 容昌
 
 
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