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こんにちは

「聞きやすい」「わかりやすい」「何でも聞ける」

15年の経験と実績に加え迅速な対応と実行力で、労働トラブルを防止し労務管理適正化を実現することで会社の更なる発展に貢献する

経営の安心・安定実現コンサルタント
松本容昌  です

 

さて、今回も前回に引き続きまして、社会保険料削減のマル秘テクニックの疑問について書いてみたいと思います。

実は、今回、社会保険料の削減に関する、いわゆる「秘訣」と称される、ノウハウやテクニックについて、疑問を投げかけるブログを書いた理由の1つが、ある本を読んだことであります。

 

◆前回の記事はこちら
>>社会保険料削減の「秘訣」の実態とは・・・?  -1-

 

実現可能で初めてノウハウと言えるのでは?

 

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今回、社会保険料の削減に関する、いわゆる「秘訣」と称される、ノウハウやテクニックについて、疑問を投げかけるブログを書いた理由の1つが、ある本を読んだことがあります。

その本は、本屋さんで何気なく私の目に入ってきたのですが、

まさに「社会保険料を削減する方法」。(立ち読みで、購入したわけではないので、正式な名前は忘れましたが、このような名前でした。)

いかにも興味をそそられますね。

 

私も、「何が書いてあるのだろう?」と思わず手に取り、少しワクワクしてページをめくっていきました。

ページをめくっていくにつれ、

私の頭の中は、「?」でいっぱいになってしまいました。

「社会保険料を削減する方法」と書いてありながら、「削減する方法」についての記述が一向に出てこずに、資格取得の基準や扶養の認定基準、保険料の徴収方法等、社会保険の概要について延々と書かれているのです。

 

「社会保険の概要について」という題名なら、良いのですが、「削減の方法」と書いてあるわけですから、思わず「これって少し酷くない?」って思ってしまいました・・・。

 

この本を書いた方が、どういう意図で書いたかわかりませんし、書いてある内容自体は、全くの事実ですので、本を購入した方が、どう思うかもそれぞれでしょうから、別に構わないのですが、私が、最も疑問に思ったのが、その本に唯一書かれていた、「社会保険料の削減の方法」です。

 

その本に書かれていた、「社会保険料の削減の方法」とは、こんな内容でした。

ご存知のように、退職金については、社会保険料は発生しません。

ですから、現在、仮に20万円の給料を支給しているのなら、そのうち5万円を退職金の積立にまわし、将来、退職金として支給すれば、従業員にとっても、トータルで支給される額は変わらないうえで、5万円についての社会保険料を削減できる、というものです。

確かに理論上はその通りです。

 

しかし、本来、ノウハウやテクニックというものは、

実践できて初めて、その価値があるんではないでしょうか?

 

例えば、以前、アトピー改善の本に載っていた改善方法に、毎日お風呂に15分間入るというものがありました。

確かに、新陳代謝が良くなれば、アトピーは改善する可能性は高いのではないでしょうか?

ただ、私は専門家では無いので、この方法の効果についてはわかりませんが、仮に、15分間毎日お風呂に入る続けることが、アトピーにもの凄く効果があるとしても、2歳のお子さんにそれが出来るでしょう?

 

専門機関にお願いするならともかく、普通の家庭で、2歳のお子さんを毎日15分間お風呂に入れ続けるには、並大抵の努力では無理ですよね。

となれば、アトピーにかかっている2歳のお子さんをお持ちのご両親にとって、この改善方法は価値を持つのでしょうか?

 

ただ、大人であれば、15分間お風呂に入ることは可能でしょうから、「毎日、15分間お風呂に入る続ける」という方法自体の価値は、認めることは可能かと思います。
 
 
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他に支障が出てしまえば本末転倒です。


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しかし、「退職金を利用して社会保険料を削減する」というノウハウ自体に価値があるのでしょうか?

もし、この方法を読んで、実行する経営者の方は、どれだけいるでしょうか?

はっきり言って、私は皆無だと思います。

 

給料の減額分を将来退職金としてもらう、ということは、20年、30年先のことです。

20年、30年先どのような状況になっているのか、非常に不透明ですよね。

社会保険制度もどのようなものとなっているかわかりません。

そのような不透明な将来であるにもかかわらず、20年先、30年先のことを現時点で決めてしまうのは、はっきりと言って無理があります。

 

また、「20万円のお給料のうち5万円を退職金の積立に回して」と言いますが、基本給を下げるという事は、経営者が一方的にできるものではありません。
確かにその分を退職金の積立に回す、という代替案があるにせよ、少なくとも従業員の同意が必要です。

従業員の側から考えて、何十年先にもらう退職金のために現在の給料が減るのに納得するでしょうか?

また、通常、退職金は、勤務年数が3年以上経過後に支給されるのが一般的です。(法律的な定めはありませんが)

となると、「退職金を利用して社会保険料を削減する」というノウハウは、3年未満に退職してしまう従業員には恩恵がないこととなってしまいます。

 

また、給料が減れば確かに保険料は減ります。しかし、それは、将来の年金額が減ることでもあります。

年金なんて今後、どのなるかわからないから、そんなこと考慮する必要ない、と考えるのは少々乱暴でしょう。(特に社会保険労務士という立場であればなおさらです。)

 

 

実践できなければ、ただの「絵に描いた餅」です。


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つまり、こんな疑問、すぐに湧いてくるのに、その本には、このような事項についての記載はありませんでした。

ただ、「給料額を減らし、その分を退職金で支給すれば、社会保険料が削減できる。」その点がいかにも素晴らしいノウハウのように書かれていました。

私は、このような事を1つの手段として伝えるのは構わないと思います。

 

しかし、いかにも「マル秘ノウハウ的」な感じで言うのは、著しく疑問に感じます。

何故なら、私自身は、社会保険料に削減について、マル秘ノウハウ的なものは無いと考えるからです。

確かに、結果的に社会保険料が削減できる場合ある方法もあります。

 

しかし、それは、あくまで結果論によるところが多いのです。

ノウハウやテクニックは、意識的に使うことが出来て初めて価値を持つものではないでしょうか?

理屈上は、社会保険料を削減できる、といっても、現実的に社会保険料を削減できなければ、「ただの絵にかいた餅」です。

 

社会保険料削減のノウハウと言われるものは、実は、「ただの絵に描いた餅」の場合が圧倒的に多いと言えます。

次回、もう1つのノウハウと呼ばれているものについてお話したいと思います。

 

 

本日もお読みいただきましてありがとうございます。
社会保険労務士 松本 容昌
 
 
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