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佐々木さん2

こんにちは

「聞きやすい」「わかりやすい」「何でも聞ける」

15年の経験と実績に加え迅速な対応と実行力で、労働トラブルを防止し
労務管理適正化を実現することで会社の更なる発展に貢献する

経営の安心・安定実現コンサルタント 松本容昌  です。

 

前回、お話ししましたように、労災保険では合理的な経路から

外れた場合には、通勤の途中で事故等に遭い負傷等しても補償の対象

とはならないのが原則です。

 

しかし、この規程をあまりに厳格に適用すると日常生活に支障が出てしまう面
もあります。

そのため、一部例外規定を設けています。

今回は、その例外規定についてお話したいと思います。

 

 

◆前回までの記事はこちら
>>「労災保険における通勤とは?-1-」
>>「労災保険における通勤とは?-2-」

 

合理的な経路から外れても補償の対象となる場合があります

 

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前回、通勤の途中で通勤とは関係ない行為を行うために、
合理的な経路から外れてしまう、いわゆる「逸脱」についてお話しました。

 

逸脱の行為があった場合、つまり合理的な経路から外れた時点から通勤
ではなくなり、

合理的な経路から外れた以降災害に遭ってしまっても、労災保険によって補償されなくなります。

 

ただし、この「逸脱」行為をあまりに厳格化しすぎると、日常生活に支障が
出てきてしまいます。

会社帰りに銀行に寄ったり、病院に寄ったり日常生活上必要な行為を行う
事は多分に考えられます。

 

このような日常生活上最低限な行為まで規制してしまうのは、先程書き
ましたように、日常生活に支障が生じてしまいます。

 

従って、

このような日常生活上最低限の行為については、一定の特例を設けています。

 

具体的には、日常生活上最低限の行為を行うために、合理的な経路から
外れて日常生活上最低限の行為を行い、再び合理的な経路に復した場合

には、合理的な経路に復した時点で、再び通勤とみなされます。

 

ここで、注意が必要なのは、通勤としてみなされて補償の対象となるのは、

あくまで合理的な経路を通っている間であって、たとえ日常生活上最低限の

行為の目的であっても、

合理的な経路から外れている間に遭った災害は補償の対象とはなりません。

 

 

ここで一度、「逸脱」について整理したいと思います。

日常生活上最低限の行為、例えば「病院に寄る」

と、

日常生活上最低限ではない行為、例えば、「映画館に寄る」

で比べたいと思います。

 

会社帰りに、映画館に寄るために合理的な経路から外れた場合は、合理的
な経路から外れた時点で、それ以降は通勤とはみなされなくなり、例え、

映画を見終えて、再び合理的な経路に戻り、災害にあったとしても、労災保険
の補償の対象にはなりません。

 

それに対し、会社帰りに病院に寄る場合は、病院に寄るために合理的な経路
から外れ、再び合理的な経路に戻るまでの間の災害は補償に対象にはなりま

せんが、合理的な経路に復した時点以降の災害は補償の対象となります。

 

ちなみに、「日常生活上最低の行為」として他にあげられるのは、日用品の購入
や選挙権の行使、理髪店や美容院に立ち寄る行為等があげられます。

 

病院や銀行による行為でも補償されない場合があります

 

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ただし、最後に1つご注意していただきたいのが、

銀行に寄る行為や理髪店、美容院に寄る行為全てが「日常生活上最低限
の行為」として認められるわけではありません。

 

例えば、美容院では日常利用している美容院で、合理的な経路からも、
さほど離れていなければ良いのですが、合理的な経路から何キロも

離れた美容院の場合は、対象外となる場合も考えられます。

 

同じように銀行の場合も、目的が現金の引き出しや、公共料金の支払い
等であれば良いのですが、日常生活とは言えない行為、例えば高額な

金融商品の購入等である場合には、「日常生活上最低限の行為」
としては認められない可能性も考えられます。

 

ただ、目的の場所が合理的経路からどれくらい離れているか、あるいは
周囲の環境等によっても異なりますので、一概に線引きする事ができない

のですが、あくまで客観的に考えて、「日常生活において最低限必要な行為」
という概念が、前提にあると言う事をご理解いただければ、と思います。

 

さて、通勤災害において「逸脱」と並んでもう1つ重要なポイントがあります。

「中断」と呼ばれる行為です。

次回は、その「中断」についてお話したいと思います。

 

 

 

本日もお読みいただきましてありがとうございます。
社会保険労務士 松本 容昌

 

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